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Title - The 33rd Tokyo Motor Show 1999

 

Information - The 33rd Tokyo Motor Show 1999

   

The 33rd Tokyo Motor Show 1999

 


Photo - HONDA S2000 Hardtop


今回のモーターショーは、ほとんど実現しそうにない「観音開き」「オープンモデル」がテーマであったように思う。エコカーは昔からあったが、今回は3リッター(100km/3L)をキーにしたモデルが数多く見られたのは言うまでもないだろう。今回からトラック、商用車が排除され、輸入車のブースに活気があったように感じた。逆にブースが多すぎてどれがどのブランドのものかわかりづらい感があり、特徴がどれも似たようなモデルばかりであった。モーターショー特集誌を眺めればそれで事足りたかもしれないと感じた。ブランド別に感じたことを並べてみた。


トヨタ

・次期エスティマがまじめに作られて感心した反面、ほかのRV系は中途半端。
・デザインされていないWiLL Viはあれで売り物になるのだろうか。
・レクサススポーツクーペは4シーターではまずい。
・セリカ・クルージングデッキはホンダのスポーケットと発想が同じであり、どっちも誰も買わないだろう。
・MR-Sは、ボクスターとビートのまねばかり(しかも下手に)して恥ずかしくて見られなかった。オーバーハング端折って回頭性を上げ(といっている)、ホイールベース長すぎるのが災いしている。シートからエンジンまで長すぎやしないか。

日産、三菱

・相変わらず発想とデザインが古く、既に末期状態。三菱に至っては名前までおかしい。
・クローズドモデルからコンバーチブルモデルへの移行がとても下手。マーチのワゴン化などはもってのほか。

マツダ、スバル、いすゞ

・3社共通してマイペース。
・RX-EVOLVがやはりいい。(後述)
・スバルは守りに入って(後退して?)しまったようだっだ。

スズキ、ダイハツ

・どちらも実現しそうにないオープンモデルを用意してきた。KOPENは重そう。
・スズキのブースは中古車屋状態だった。どれがどれだかわからない。
・NAKEDは前回やったハズ。意図が理解できない。

メルセデス、VWグループ

・モーターショー慣れしていて落ち着きがあるのはさすが。
・今までのもの、新しいものの区分けがはっきりしていて、また新しい発想をするのに積極的であるようだった。
・でも興味ない者には壁がある。

BMW

・こちらはメルセデスなどとは逆に消極的。
・とくにデザイン面の進歩はなく、Z8は格好良くない。

その他

・フランス系は活気があり、特にプジョー(後述)が元気。
・韓国系は日本進出を本気で考えていないのか、飛びぬけた技術がなければ日本には勝てないのがわかっていない。
・イタリア系ではデザインに好き嫌いが出そうなのは相変わらず。
・ほかはただ展示してあるだけ。
・非常に残念なのは、ロータス(!)の展示がないこと。

 

 

Information - HONDA Motor Co.,Ltd.

   

HONDA Motor Co.,Ltd.

 


第33回は、「Be Smart, Have Fun!」をテーマに掲げ、4台のコンセプトモデルと新オデッセイ、インサイト、S2000ハードトップ、F1、CARTと数台の市販モデルを展示。前回のようなハデさはないがしっかりとツボを押さえたものとしている。前回の反省からか、市販されそうもないコンセプトモデルを盛り込んでいる。展示レイアウトはシンプルであり前回のような立体構造物はない。市販モデルはSTEP WGNアルマス、ラグレイト、HR-V、S2000、アヴァンシア、ライフ、バモスで実際に触れることができた。注目は燃料電池のコンセプトモデルFCXである。

 

 

Photo - HONDA INSIGHT

Photo - HONDA INSIGHT IMA

   
INSIGHT

11月1日発売のインサイト。割とひっそりと置かれていた。ご存知の通り、820kgのアルミボディとIMA(Integrated Motor Assist)とよばれる1L3気筒リーンバーンVTECとブラシレスのモーターでアシストするハイブリッド。4気筒にしなかったのは、モーターで3気筒エンジン特有の振動を押さえられるからだそうだ。エンジンまで徹底的にコンパクトかつ軽量にしているのがわかる。スカートつきの独特なスタイルと2シーターであるのがが災いするのかあまり注目されていないようだった。月産300台が目標であるがある色のノリが悪いらしく、生産が遅れているようである。
 
 

Photo - HONDA S2000 HT Front-view

Photo - HONDA S2000 HT Left-view

   
S2000 Hardtop

まもなく発売になるであろうといわれている、S2000ハードトップ。FRP製ではなくアルミワンピース構造。リアウインドウはガラス製で熱線つき。重さ20kgであると予想される。S2000はこれだけでなく実際に触れられるモデルを展示していた。こちらはニューフォーミュラレッドでなぜかENKEI製アルミホイールのスタンダードモデルだった。
 
 

Photo - HONDA ODYSSEY Prototype Front-view

Photo - HONDA ODYSSEY Prototype Right-view

 

Photo - HONDA ODYSSEY Prototype Right-view

ODYSSEY Prototype

12月上旬発売予定の新オデッセイ。前モデルのイメージ、2.3リッター直4、3リッターV6(Prestige)は踏襲される。ボディは同じように見えるがまったくの別物で近くで見ると別な印象を受けた。インテリアでは問題点がほぼ解消されたようで、インパネシフト(アヴァンシアと少し違う)、3列目のシート横にあったスペアタイヤは床下に移動された。価格はほぼ据え置きであると予想される。写真は主力の直4でV6はグリル形状が異なり、発売は来年になるとのことである。

 

Photo - HONDA FORMULA 1 Prototype Front-view

Photo - HONDA FORMULA 1 Prototype Left-view

   
FORMULA 1

つい最近、BAR(British American Racing)とのジョイントプロジェクトの詳細を正式に発表した。V10、800馬力オーバーのエンジン、ドライバーは、ジャック・ヴィルヌーブ、リカルド・ゾンタであるそうだ。写真はそのBAR HONDAではなく、社内でのテストモデルである。
 
 

.Photo - HONDA CART TEAM KOOL GREEN

CART TEAM KOOL GREEN

早くもマニュファクタラーズを獲得してしまったCARTも展示されていた。今回はKOOL GREEN。

 

Information - HONDA Concept Models

 

 HONDA Concept Models

Photo - HONDA FCX Front-view

Photo - HONDA FCX Left-view

Photo - HONDA FCX Right-view

Photo - HONDA FCX Rear-view

Photo - HONDA Fuel Cell Motor and Compresser

Photo - HONDA Fuel Cell Strage and Condactor

Photo - HONDA Fuel Cell Stack

Photo - HONDA Fuel Cell Reformer and Tank

   
FCX (HONDA Fuel Cell Tecnology)
LWH 4,525/1,800/1,500mm Wb 2,815mm

ホンダも燃料電池の開発に着手していた。しかも登場が早ければ2003年であるという。FCXの燃料電池は、メタノールと水を水素に変え、空気中の酸素と反応させ電気を作りモーターを動作させると言うものである。また水素と酸素の反応で出来るものは電気と水であるため無公害である。自身で電気を作るため、写真のように大掛かりな装置になってしまうことが弱点であるが、時とともに解消されるであろう。駆動系装置は小さく、それ以外は床下に収められるため、自然とFCXのキャビンフォーワード設計になるようであり、これまでのホンダデザインとは異なっている。長さはアコード並であるが、室内はとても広そうである。リアコンビネーションランプがマセラティ似であるのはご愛嬌。バックミラー、ドアミラーはCCD、リアシート用エアバッグ、カードキー、指紋検知システムステアリングなどのハイテクが盛り込まれている。
 

Photo - HONDA SPOCKET Left-view

Photo - HONDA SPOCKET Rear-view

   
SPOCKET
LWH 4,270/1,780/1,280mm Wb 2,750mm

スポーケットと読む。スポーツするための車。2シーターのようであるが、リアに突如現れるシートで4シーターにもなる。2シーターの状態ではピックアップのように使用、ルーフが後ろに移動するとオープンになる。なんとインテリアはウォッシャブルという。ドアはチルトアップドアである。何でもできる割には印象の薄かった車である。スポーケット、ノイコム、不夜城の3台はF-MOVERと呼ばれていた。
 

Photo - HONDA NEUKOM Front-view

Photo - HONDA NEUKOM Right-view

 

Photo - HONDA NEUKOM Left-view

NEUKOM
LWH 3,500/1,800/1,800mm Wb 2,600mm

遊覧船のようなこのクルマは、ノイコムと呼ばれる。ノイコムとはドイツ語で、英語で言うところのNew Communicationにあたる。4メートルも満たないにもかかわらず、キャビンを最大限に生かし、3列5人乗り。運転席は中央にある。ドアはこの年流行の観音開きドア。注目は白木を使用したシートであり、このシートだけ市販してくれないかと思わせるもの。ノイコムの設計はヨーロッパのスタッフによるものである。

Photo - HONDA FUYA-JO Front-view

Photo - HONDA FUYA-JO Right-view

 

.Photo - HONDA FUYA-JO Rear-view

不夜城
LWH 3,050/1,650/1,995mm Wb 2,200mm

今回もとんでもないものを展示してきた。不夜城である。シンプルなデザイン、約3mの全長であるにもかかわらず異様な存在感を放つ。4脚の「立ち座り」シート、DJミキサー型インパネ、大きな逆ヒンジドアに巨大スピーカー、タイヤはなんと225/30R13であるらしい。市販されないことを願う、メイワクなクルマである。ところでサスは?

 

 

Information - Pininfarina

 

PININFARINA S.p.A.

Photo - Pininfarina Emblem

隅にひっそりとあったピニンファリーナの小さなブース。今回はMETROCUBO(メトロキューボと読むらしい)のみの展示。私はこのブースのために幕張に来た。

Photo - METROCUBO Front-view 1

これがメトロキューボ。全長3メートル弱としながら、デザインは当然として広いのインテリアを提案している。ロンバルディーニ製500ccエンジンとジーメンス製モーターとのハイブリッドだそうだ。ドアはかなり大きいスライド式2ドア。

Photo - METROCUBO Front-view 2

フロントビュー。幅広なため小柄ながらなかなかの存在感があった。ブルーとシルバーの2トーンと配置はピニンらしい。ライトはAピラー下側両サイドにある。ちょっとしたサイドミラーがなかなか良い。
Photo - METROCUBO Right-view ライトサイドビュー。フロントのイメージがそのまま持ってきている。
Photo - METROCUBO Left-view 少ししか見えないが、インテリアもブルーとシルバーの2トーンとし、シートはハンモック状であるが、特殊素材であるためきちんと成立しているという。またシートは全て取り外しでき、様々なアレンジが可能という。

Photo - METROCUBO Rear-view

リアビュー。かなり大きく開くようになってはいるが、デザイン優先のためか下側は狭まっている。

Photo - METROCUBO Tire

お決まりのBBSのホイールとミシュランのタイヤ。実は前後異型である。

 

 

tms33peugeot.gif (2873 バイト)

 

Automobiles PEUGEOT

Photo - PEUGEOT 406 COUPE

406 COUPE

206の大ヒットでとても元気なプジョーは、東モでも元気であった。これはピニンファリーナがデザイン、生産している406クーペ。3リッターであり、豪華なデザインとインテリアを持つ。日本ではちょっと似合わないかも。

Photo - PEUGEOT 206 WRC Front-view

Photo - PEUGEOT 206 WRC Rear-view

   
206 WRC

アグレッシブなスタイルの206をさらにアグレッシブにした206WRCである。どこかの日本メーカーと違ってスタイルがいい。ちなみに私はセガラリー2でミッドシップ4WDの205Turbo16を使用している。
 

Photo - PEUGEOT 20-Heart Front-view

Photo - PEUGEOT 20-Heart Rear-view

   
20-Heart

206のオープンモデルである。ツーオーハートと読む。4シーターコンバーチブルは嫌いな方だが、これはなかなか良いと思った。日本ではこのクラスの車には迷わずソフトトップを使うのだが、20ハートは電動でトランクにルーフが格納されるスマートな方式を採用。
 

 

 

Information - Other Boothes

 

その他のブース

Photo - MAZDA RX-EVOLV

MAZDA RX-EVOLV

注目のマツダのロータリースポーツセダン。どこかの大手メーカーのスポーツセダンとは一線を画す。フロントデザインは良くないが全体のスタイルは新鮮に見えた。観音開きのドアを持つが、係員がとても気をつけて閉めてきたのを目にし、これは実現しそうにないなと感じた。

Photo - SUBARU ELTEN Custom

SUBARU ELTEN CUSTOM

あれれ、あのエルテンはどこへ、の1枚。このプレオベースのエルテンはハイブリッド。とてもがっかり。

Photo - TVR Griffith 500

TVR Griffuth 500

イギリスを代表するようなクラシカルなロードスター。とりあえず撮ってみた。

Photo - FERRARI 360 MODENA Challenge Front-view

Photo - FERRARI 360 MODENA Challenge Left-view

   
360 Modena Challenge

ピニンファリーナデザインの集大成、360モデナのワンメイクレースモデル。独特なラインは要注目。あまりうまく撮れなかった。
 

Photo - ROVER MGF Exterior

Photo - ROVER MGF Cockpit

   
ROVER MGF

ホンダビートの兄弟なようなMGF。さらに熟成されこのモデルは、1.8リッターVVCとスーパーチャージャーの200馬力といった仕様である。
 

Photo - RENAULT CLIO SPORT Front-view

Photo - RENAULT CLIO SPORT Rear-view

   
RENAULT CLIO SPORT

ミッドシップということで撮影したこの特殊な車はルノー・クリオ。日本ではルーテシア。3リッターV6エンジンと大迫力なフェンダーを持つ。ベースモデル骨格以外は別物ということらしい。