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Title - The 32nd Tokyo Motor Show 1997

 

The 32nd Tokyo Motor Show 1997

   

The 32nd Tokyo Motor Show 1997

 


Photo - HONDA J-WJ


第32回は、21世紀の環境に向けたLEV、EV、ハイブリッドモデルが数多く出展され、ホンダはインサイトの前身であるJ-VX、ハイブリッド四輪車世界初となったトヨタのPRIUS、スバルは一風変わったELTENなどが目立った。

尚、このレポートは、2003年5月に編集したものであり、当時の状況レポートではない。

 

Information - HONDA Motor Co.,Ltd.

   

HONDA Motor Co.,Ltd.

 


第32回は、「Happy Together」をテーマに掲げ、4台のコンセプトモデルとアコード、オデッセイ・プレステージ、STEPWGNアルマス、シビックTYPE-Rなどの市販車、CART、ソーラーカーの2代目ドリーム、EV-PLUS、シビックNGVなどを展示。コンセプト、市販車、モータースポーツ、環境などゾーンを設け、非常に流れがわかりやすいものにしていた。

 

Photo - HONDA CF ACCORD

Photo - HONDA CF ACCORD

   
ACCORD(CF1)

6代目のCFアコード。この年のCOTY有力候補であったが運悪くトヨタ・プリウス発売と同年となったため受賞を逃した。前モデルの3ナンバーモデルの反省により、ホイールベースだけでなくトレッドまでストレッチが可能となったグローバルプラットフォームの最初のモデルとして、北米・アジア、ヨーロッパ、日本で作り分けることになり、2L、5ナンバーにダウンサイジングされた。実際のモデル展示とは別に、立体的に内部がわかるスケルトンシアターという新しい試みの展示もあった。
 
 

Photo - HONDA CIVIC GX

CIVIC GX

シビックフェリオのNGVバージョン。ガソリンの代替燃料となる天然ガスに注目、カルフォルニアULEVの1/10というゼロエミッションに近い環境性能を誇る。エンジンはVTEC-Eをベースとしている。

 

Photo - HONDA EV PLUS

Photo - HONDA EV PLUS

   
HONDA EV PLUS

ホンダの電気自動車、EV-PLUS。軽量で高出力を謳い、交流ブラシレスモーターを使用し最高速は130km/h。これはボンネットに収まるメインモジュールと、構造がよくわかるカットモデル。外観は燃料電池車FCXとほぼ同じ。
 
 

Photo - HONDA CIVIC TYPE-R B16C

Photo - HONDA PRELUDE H22A

Photo - HONDA ODYSSEY J30A Photo - HONDA LEV
   
HONDA ENGINES

左上から1.6L、185馬力のEKシビック・タイプR用B16C、アコードユーロR(2.2L)のエンジンのベースとなったBB6プレリュード・タイプS用H22A、北米で高需要のRA5オデッセイ・プレステージ用J30A、触媒をエキマニ直下に置きLEV化したパートナー用D15B。
 
 

Photo - CART Team TARGET Chip Ganassi

Photo - CART Team TARGET Chip Ganassi

 

Photo - CART Team TARGET Chip Ganassi

CART Team TARGET Chip Ganassi

当時最強を誇ったCARTターゲット・チップガナッシのチャンピオンモデル。ファン・パブロ・モントーヤが乗っていた。エンジンはV8ターボ、燃料はメタノール。

 

Photo - MUGEN CASTROL ACCORD JTCC

Photo - MUGEN CASTROL ACCORD JTCC

 

Photo - MUGEN CASTROL ACCORD JTCC

MUGEN CASTROL ACCORD JTCC

CDアコードベースであるJTCCアコード。コックピットを見ると、エンジンは出来る限り後方へ設置されていることがわかる。

 

Photo - HONDA Dream

Photo - HONDA Dream

   
Dream

ワールド・ソーラーカー・チャレンジでは常勝を誇るドリームも、レギュレーションにより2代目となった。初代で1人乗り3輪だったものが、2人乗り4輪となった。独特なスタイリングは継承されている。最高速140km/h、平均90km/hで走行可能。
 
 

Photo - HONDA Side By Side

Photo - HONDA Side By Side

 

Photo - TWINRING MOTEGI

HONDA SIDE BY SIDE

ツインリンク茂木の模型と、ここで乗れるサイド・バイ・サイド。ビートと同じくらいの大きさとパワーがあるが、コックピット横に載るエンジンはモーターサイクルから転用の狭角V型2気筒OHC、鋼管スペースフレームで390kgと軽い。バックギア付きシーケンシャル5段シフトを持つ。

 

 

Information - HONDA Concept Booth

 

 HONDA Concept Models

Photo - HONDA  J-VX

Photo - HONDA  J-VX

Photo - HONDA  J-VX

Photo - HONDA  J-VX

Photo - HONDA  J-VX

Photo - HONDA  J-VX

   
J-VX
LWH 3,840/1,750/1,255mm Wb 2,360mm

インサイトの前身となったコンセプトモデル。1L3気筒直噴VTECエンジンとインテグレーテッド・モーター・アシスト(IMA)を組み合わせたハイブリッド。直噴やウルトラキャパシタは実現されなかったが、3気筒特有の振動をモーターで打ち消すことやフライホイールを兼ねることは同じ。当時はまだアコード/トルネオのみの装備だったディスチャージヘッドライト、ガラスルーフ、ワンピースフルバケットシート、4点式エアーベルトなどの装備が盛り込まれていた。
 
 

Photo - HONDA J-WJ

Photo - HONDA J-WJ

 

Photo - HONDA J-WJ

J-WJ
LWH 3,950/1,780/1,775mm Wb 2,360mm

名作HR-Vとして市販されたエントリーライトクロカンコンセプトモデル。1.5L-VTEC、デュアルポンプ4WD、HMM、リアドディオンアクスルは同じだが、3ナンバーサイズ、ソフトトップ、ヘッドライト、タイヤビルトインリアゲートが異なる。実はこのときにはHR-Vの形は既に決まっていた。

Photo - HONDA  J-MW

Photo - HONDA  J-MW

Photo - HONDA  J-MW

Photo - HONDA  J-MW

   
J-MW
LWH 3,770/1,645/1,650mm Wb 2,360mm

ほぼこのままで市販されたキャパのコンセプトモデル。MWはマルチ・ワゴンにあたる。ロゴベースと言われているがほとんど新規開発であるはずだ。当時RF1ステップワゴンとJA4ライフと同じように売れるのではと前評判がかなり高かったが、没個性で価格が非常に高く設定されたため評判ほど売れなかった。 
 

Photo - HONDA  J-MJ

Photo - HONDA  J-MJ

Photo - HONDA  J-MJ

Photo - HONDA  J-MJ

   
J-MJ
LWH 3,710/1,695/1,780mm Wb 2,360mm

ロゴベースのステップワゴンと言われたコンセプトモデル。より四角にデザインされ、シートを倒すだけでなく、ステアリング部分が反転し見事に隠れてしまうというギミックを持ち、フルフラットを実現して見せた。この機構のためエアコンダクトは天井に設置されている。ボディをぐるりと回るグレーのラインは、2代目RF3ステップワゴンに反映されている。

 

 

Information - Ferrari

 

Ferrari

Photo - Ferrari F310

Photo - Ferrari F310

Photo - Ferrari 550 Maranello

Photo - Ferrari 550 Maranello

   
Ferrari F310 / 550 Maranello

フェラーリはF1と550マラネロやF355などを展示。新作の550マラネロはフロントエンジンのRWDである。いつも通りただの展示場と化していたのでこれといってみるべきものはない。

 

 

Information - PORSCHE Booth

 

PORSCHE

Photo - Porsche GT1

Photo - Porsche GT1

Photo - Porsche Boxster

Photo - Porsche Boxster

   
Porsche GT1 / Boxster

ポルシェで目立ったのはこの2台。ボクスターはポルシェでは珍しいミッドシップ。右ハンドル使用を展示していたのはエライ。 

 

 

Information - RENAULT Sport Spider

 

RENAULT

Photo - RENAULT Sport Spider

Photo - RENAULT Sport Spider

Photo - RENAULT Sport Spider

Photo - RENAULT Sport Spider

Photo - RENAULT Sport Spider

Photo - RENAULT Sport Spider

   
RENAULT Sport Spider
LWH 3,785/1,835/1,220mm Wb 2,345mm

ルノー注目のミッドシップ、スポールスピダー。ルノー版ロータスエリーゼと言ったところ。アルミフレーム構造、シンプルで飾り気のない内装まで同じ。日本版はウインドシールドを備える。2L4気筒で150馬力、960kg。屋根となるものが全く存在しないのとガルウイングが災いし、日本では見かけない。 

 

 

 

Information - Other Boothes

 

その他のブース

Photo - SUBARU ELTEN

Photo - SUBARU ELTEN

 

Photo - SUBARU ELTEN

SUBARU ELTEN
LWH 3,410/1,500/1,500mm Wb 2,260mm

スバルのハイブリッドエルテン。スバル360モチーフだけでなく、回生ブレーキ充電、エンジン充電、ルーフの太陽電池による充電と3つの充電方式をもつハイテクに仕上がった。660ccであるが軽サイズではない。4輪駆動でモーターはリアにつながるドライブシャフトの中間に備わった非常に代わったシステムである。

Photo - Lamborghini Diablo

Photo - Lamborghini Diablo

   
Lamborghini DIABLO

アウディによるエンジニアリングのムルシエラゴ、ガヤルドの登場により、過去のものになりつつあるディアブロ。純ランボルギーニはコレが最後。
 

Photo - PEUGEOT 306 MAXI

PEUGEOT 306 MAXI

現在の206が大活躍する前のWRCマシン。

Photo - DMC-12 DELOREAN DMC-12 DELOREAN

バック・トゥ・ザ・フューチャーではお馴染みのデロリアン。ジウジアーロデザイン、シャシーはロータス製。ステンレスボディ、ガルウイングが特徴的であるが、空力的に冴えているわけでなく、コレといったパワーを発揮する訳でもなく至って平凡。実はリアエンジン・リアドライブだということは意外に知られていない。写真では照明の関係上ゴールドに見える。